税理士の伴 洋太郎(ばん ようたろう)@ban_tax240です。
当記事では、税理士業界(平均年齢60歳超)では若手(30歳代)に位置するワタクシが、業務で使用している道具をご紹介します。
今回紹介いたしますのは、税理分野の月刊誌 税務QAです。
使用している理由
われわれ税理士には、知識や情報の仕入れ・アップデートが欠かせません。試験勉強から開放されても、勉強はずっと続きます。
そのため書籍やインターネット、セミナーなど、様々な媒体を参照せねばならぬのです。
なかでも定期刊行される雑誌は、最新の情報や時節の重要論点を確認するために手放せないものであります。
特徴
出版元である税務研究会の公式サイトで試し読みができますので、詳しくはそちらをご参照下さい。
Q&A形式で読みやすい
その名のとおり、多くの記事がQ&A形式で構成されています。
記事中の各段落に、『~~ということですか?』『~~について教えて下さい』『~~できますか?』といったタイトルや前文が付されているのです。その問に対する答えが本文になっています。
- 結論主導、読者が疑問に感じそうな論点を先回り
⇛理解を助けてくれる。 - 一問一答で論点が区切られている
⇛説明が簡潔。 - 見開き2ページ以内で完結していることが多い
⇛読みやすい。
図表が多い
記事の随所に図表を配しており、適時『図○ー○を御覧ください。』と読者を誘導しています。
専門家向けの書籍って文章だらけのものが多いので、助かります。
関連条文や裁判例を明記
ページの端に『参考欄』が設けられています。
ここには、記事の根拠となる法律や通達の条文番号、実際の裁判例などが記載されています。
より深掘りして調べたいときに大変役に立ちます。
Webデータベースつき
付随サービスとして、『税務QAデーターベース』が提供されます。
過去の紙面を記事カテゴリ別にデータベース化し、web上で公開しているものです。
フリーワードや税目別に検索し、閲覧することが可能です。
これ、めちゃくちゃコスパいいと思います。
手頃なボリューム
月イチ発行、A4判80ページぐらいのボリュームで、じっくり読み込みこむにはちょうどいい具合です。
話は変わるのですが。
『週刊 税務通信』という、税理士界隈では超ド定番の税務雑誌があります。
税務QAと同じ、税務研究会が出版する週刊です。
税理士事務所のほか、税務署でも購読されているそうです。私が以前勤めていた事務所でもご多分に漏れずでした。
週刊だけあって速報性が高く、情報量が豊富。また積極的な取材で税務当局の動向もよく伝えています。優れた情報源ではあるのですが、それゆえに読むのが億劫になることもままあったのです。
なぜなら速報性が高いぶん、『〇〇になりそうだ。』『〇〇については未定。』『〇〇の可能性がある』みたいな、不確かな論調も多いから。週刊ゆえに、『続きは次号で』という記事も多い。
また1冊あたり40ページ程度ある冊子が毎週届くので、繁忙期には「積読」になっちゃうこともありました。
そんな経験から、独立後に選んだのは週刊誌ではなく月刊誌でした。
まとめ
『月刊 税務QA』について、お話しました。
年間購読料も15,000円(税別)とお手頃です。オススメします!
この記事を書いたひと
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税理士・1級FP。個人事業主や中小法人の税金のお悩みを解決したり、会計処理・税務申告の代行をやったりしています。 freeeが超得意で導入支援の実績多数。一般の方向けのやさしい税務解説記事を書けるのが強みです。詳しいプロフィールはこちら。
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