税理士試験受験者数の減少に歯止めがかかって欲しい。

 

マジレス、それすなわち真剣な返事

 

税理士の伴@ban_tax240です。

 

 税理士には毎月、税理士会連合会が発行する機関紙が送られてきます。

その名も『税理士界』。

 

先日おくられてきた最新版に、気になる記事がありました。

全国の高校生・大学生200名に、税理士および税理士試験に対する認識をアンケートしたとのこと。

 

未来ある高校生・大学生の意見とあっては無視できません。

 

そこで今回は!

高校生・大学生のアンケート結果に、歳が近い35歳税理士がマジレスします。

 

35歳とか、全然近くねーじゃん!というご意見はごもっとも。

でもね、税理士の平均年齢を考慮すればそこそこ若手なんですよ、これでも。

何卒ご容赦くださいm(_ _)m

 

どんなアンケートか

 

アンケートは、税理士や税理士試験に対するイメージの候補について

  1. そう思う
  2. まあそう思う
  3. あまりそう思わない
  4. そう思わない
  5. わからない

の5段階で認識を回答してもらうものでした。

 

今回はその中でも

  • そう思う、まあそう思う
  • あまりそう思わない、そう思わない

という回答が多かったものについて、僕個人の思うところを語ります。

 

【質問】税理士に対してどんなイメージを持っていますか?

 

【そう思う】使命感のある、公正な、社会に貢献している、信頼できる

税理士法という法律をご存知ですか?

税理士を名乗る以上は、コレに反する言動は慎まなければなりません。

 

じつはその第1条に、キーワードの大半が含まれているんです。

 

(税理士の使命)
第1条 税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそつて、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ることを使命とする

日本税理士会連合会 税理士の使命

 

したがってアンケートの結果は、税理士法の理念が若者に浸透しているということであります。

税理士会の広報がうまく機能している、と捉えることも出来るかもしれません。

 

ただね、税理士も生業です。

おまんまの食い上げになっては困るのです。

食べていくためには、お客様からお代金をいただかなければなりません。

 

お客様からお代金をいただくためには、お客様へ価値を提供することが必要です。

ここで、「お客様にとっての価値」と「税理士の使命」というのは必ずしも一致しないことがありえます。

 

お客様はお金を払う以上、「ウチのためにどこまでやってくれるの」を期待しますよね?

一方で税理士は「独立した公正な立場」を求められているという。

 

加えてお客様が税理士に求めるものと、税理士がお客様に提供できるものとの間にも、ギャップが生じえます。

作業代行としての税理士を求めているお客様にとって、「自分でやる方法を教えます」という税理士はマッチしないですから。

 

なのでマジレスすると

「そういうイメージと、サービス業としてのあり方とのバランス感覚が求められる」

ということになります。

 

そのバランスのとり方は、税理士によって様々です。

 

【そう思わない】楽しそうな、身近な

楽しそうだと思われるためには、楽しそうにしてなきゃいけないわけですよ

身近だと思われるためには、身近にいないと駄目なわけで。

 

そういう意味でも、税理士がブログを通じて情報発信するということには大きな意義が有ると思っています。

 

税に直接触れる機会の少ない若者にとって、税理士が身近な存在であることは困難です。

一方で若者にとって、インターネットはそれ自体が身近なものですからね。

そこで楽しそうな予感を与えられれば、「そう思う」と回答する若者も増えることでしょう。

 

また「楽しそう」というのは、仕事そのものに限った話で無くても良いはずです。

職業人としての「生き方」が楽しそうであれば、楽しく見えるでしょうから。

 

その点、↓コチラの書籍は芯を食っています。

 

十人十色の「ひとり税理士」という生き方
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なのでマジレスすると

「『十人十色の「ひとり税理士」という生き方』を読んでみたら、実際のところがわかるよ!」

ということです。

 

読んだら税理士になりたいって思う方、いっぱいいると思うな。

【質問】税理士試験に対してどのようなイメージをもっていますか? 

 

【そう思う】難しい、努力次第、計算能力が必要

 

難しいけども、努力次第でどうとでもなるというのは、そのとおりです。

とはいえ計算能力が必要かというと、そうでもないと思います。

 

計算能力という点で言えば、基本的な四則演算さえわかっていればほとんど足ります。

計算の型というのも、ある程度決まっていますし。

 

それよりも、問題文から情報を抽出して型にはめる能力のほうがずっと重要です。

有り体に言えば、読解力とでもいいましょうか。

 

しかしそれも、訓練を積めば身につくものです。

素振り百万遍でなんとかなりますので、ご心配なく。

 

百万遍も素振りしたくねーよ!

という方には向かない試験でもあります。

 

なのでマジレスすると

「コツコツ頑張り続けてれば必ず報われる(それがいつになるかはわからないが)」

ということです。

 

【そう思わない】つぶしがきく、若い人が有利、働きながらでも受験できる、リスクが大きい、一発勝負 

 

「税理士試験で得た知識」はつぶしがきくか。

おっしゃるとおり微妙なところです。

おなじ税理士の業界では重宝されるでしょうけどもね。

 

若い人が特別に有利ってことはないと思います。不利でもないですし。

歳を取って記憶力が〜とか、体力が〜とか言う方は多いですけど。

アスリートじゃないんですから、年齢そのものが合否を分ける要因にはならないんじゃないかと。

脳みそだってそんなに急速には衰えませんよ。

 

働きながら受験している人、メッチャクチャいますけどね。

むしろ働きながら受験してくれや!とでも言わんばかりの試験です。

永年有効の科目合格制しかり、実務要件しかり。

だからこそ、試験から撤退することもまた困難であったりします。

 

リスクが大きい、一発勝負、ですか。

試験に捧げた時間とお金の回収可能性については、不透明と言わざるを得ません。

努力が正当に報われない試験であるというのは、現役受験生や合格者の多くが唱えるところですから。

その事実自体は変えようが無いんで、なんとなくで学習を始めるのはオススメしません。

 

なのでマジレスすると

「稼げそうとか安定してそうとか、そういう打算的な考えでチャレンジすると、時間を無駄にしかねません。」

ということです。

 

まとめ

高校生・大学生の税理士に関するアンケートにマジレスしてみました。

 

近年では、積極的に情報発信してくださる税理士がたくさんいらっしゃいます。

 

そのおかげでしょう。

税理士という職業に対する凝り固まったイメージも、多様化しつつあると感じます。

僕自身が独立したのも、そうした方々にモロに影響を受けています。

 

「なんだかお気楽にやってて、楽しそうだな。」

いつかどこかでどなたかが、僕のブログを見てこう感じてくれたなら、嬉しい限りです。

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