税理士の伴 洋太郎(ばん ようたろう) @ban_tax240です。
白色申告の場合の持続化給付金って、どうやって計算するの?
白色特有の必要資料があったりする?
そうお考えのかたへ向けた記事です。
当記事では、持続化給付金の申請について、白色申告特有のポイントを解説しています。
読んでいただくと、次のようなことがわかりますよ!
白色申告の場合の持続化給付金
- 計算に必要な数字は2つ
「年間事業収入」と「月間事業収入」を確認する必要があります。 - 必要な資料は4つが基本
「確定申告書第1表」「売上台帳」「通帳の写し」「本人確認書類」が必要です。青色申告とちがって収支内訳書は必要ありません。 - 申請フォームに入力する数値は、資料と一致させる
「入力した数値」と「資料に記載した数値」が不一致だと、申請不備になってしまいます。
目次
2つの数字を使って計算する
持続化給付金を申請する際には、売上の減少率と支給金額を計算する必要があります。
白色申告のばあい、次の2つの金額をつかって計算します。
年間事業収入【A】
- 2019年の年間売上合計のことです
- 紛失その他の理由で2019年分の確定申告書が提出できない場合には、2018年の年間売上合計を使います
月間事業収入【B】
- コロナの影響などで減収となった月の売上のことです
- 対象となる月は、2020年1月から申請日の前月までのうち、申請者が任意で選ぶことができます。
計算方法は、次のとおりです。
白色申告の場合の計算方法
- 支給を受けられるかどうかの判定
【B】が【Aを12で割った金額】の半分以下なら支給される - 支給金額の計算
【A】から【Bを12倍した金額】を引いた残額が支給される(最大100万円)
計算例
年間事業収入【A】が600万円、月間事業収入【B】が20万円の場合の計算例は、以下のとおりです。
色申告の場合の計算方法
- 支給を受けられるかどうかの判定
【B】(20万円)が【Aを12で割った金額】(50万円)の半分以下のため、支給対象になる - 支給金額の計算
【A】(600万円)から【Bを12倍した金額】(240万円)を引いた残額が100万円を超えるので、上限の100万円が支給され
年間事業収入は、2019年の確定申告書に書いてある数字
【A】年間事業収入は、確定申告書の第1表「事業」欄に記載した金額をそのまま使います。
課税特例(肉用牛の売却所得の特例など)を受けていて、ここの金額と青色決算書や収支内訳書の売上金額が違う場合には、決算書や収支内訳書の金額をつかうこともできます。
月間事業収入は、売上台帳に書いてある数字
月間事業収入は、売上減少月の売上台帳に記載した金額を使います。
売上台帳ってなに?
という方は、以下の記事を参考にして下さい。
必要資料は4つが基本
白色申告者が申請する際には、以下の資料を提出する必要があります。
白色申告者の必要資料
- 2019年分の所得税確定申告書(第1表)
年間事業収入を確認するために必要です。
紛失その他の理由で提出できない場合には、2018年分を提出します。 - 売上台帳
月間事業収入を確認するために必要です。売上の帳簿などを提出します。 - 通帳の写し
振込先を確認するために必要です。 - 本人確認書類
申請者の身分を証明するために必要です。
青色申告の場合と異なり、決算書(収支内訳書)を提出する必要はありません。
それぞれの詳細や見本、作成方法、提出方法、注意点はコチラでご確認ください。
申請フォームへ入力する数値を資料と一致させる
申請フォームの「売上入力」へ入力する際には、提出資料と数値を一致させましょう。
入力した数値と資料に記載された数値が違っていると、申請不備になってしまうためです。
白色申告の場合には、つぎのように資料の数値を書き写すようにしてください。
まとめ
白色申告者の持続化給付金申請について解説しました。
白色申告の場合の持続化給付金
- 計算に必要な数字は2つ
「年間事業収入」と「月間事業収入」を確認する必要があります。 - 必要な資料は4つが基本
「確定申告書第1表」「売上台帳」「通帳の写し」「本人確認書類」が必要です。青色申告とちがって収支内訳書は必要ありません。 - 申請フォームに入力する数値は、資料と一致させる
「入力した数値」と「資料に記載した数値」が不一致だと、申請不備になってしまいます。
この記事を書いたひと
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税理士・1級FP。個人事業主や中小法人の税金のお悩みを解決したり、会計処理・税務申告の代行をやったりしています。 freeeが超得意で導入支援の実績多数。一般の方向けのやさしい税務解説記事を書けるのが強みです。詳しいプロフィールはこちら。
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