確定申告、どこから手をつけたらいいんだろ?
そんなお悩みを抱えている方へ向けた記事です。
当記事を読めば、確定申告のおおまかな流れをつかむことができます。
- 必要書類をあつめる
- 確定申告書をつくる
- 確定申告書を提出する
- 税金を支払う(または戻してもらう)
まずはそれぞれの段階をざっくりおさえて、確定申告を無事に乗りきりましょう。
目次
確定申告のやりかたは、4つのステップをおさえればオッケー
確定申告を無事終われせるためには、いくつかのステップを踏まなければなりません。
ひとつでも抜けてしまうと、間違った申告になってしまったり、申告したはずなのにしていないことになってしまうからです。
具体的には、次の4つのステップをおさえておく必要があります。
- 必要書類をあつめる
申告書を正しく作成するために必要です。 - 確定申告書をつくる
税務署へ提出するために必要です。 - 確定申告書を提出する
税務署に受け付けてもらうために必要です。 - 税金を支払う(または戻してもらう)
延滞税がかからないようにするために必要です。
以下、ざっくりとその内容を確認しましょう。
必要書類をあつめよう
確定申告をやろうと思ったら、まずは必要書類をあつめましょう。
申告書は、いろいろな書類から数字などを書き写すことで出来上がるためです。
必要な書類は申告の内容によってさまざまですが、代表的なのは次のものです。
- マイナンバーカードまたはマイナンバー通知書
- 給与所得の源泉徴収票
- 公的年金等の源泉徴収票
- 特定口座年間取引報告書
- 社会保険料控除証明書
- 生命保険料証明書
- 地震保険料控除証明書
- 医療費の領収証など
- 住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書
確定申告書をつくろう
必要書類が揃いましたら、つぎは確定申告書を作成します。申告書が無かったら税務署へも報告できないですからね。
申告書を作成する方法としては、主に以下の3つがあります。それぞれ、メリット・デメリットとともにご紹介します。
- 用紙に手書きする
- 「確定申告書等作成コーナー」で入力する【オススメ】
- 税理士に依頼する
1.用紙に手書きする
税務署で確定申告書の用紙をもらって、そこに手書きして作成する方法です。
手書き手計算で申告書をつくるので、間違いが起こりやすいです。
- パソコンいらない。
- ネット環境いらない。
- プリンタいらない。
- 用紙を調達するのが面倒
- 書き損じたときに面倒
- 電卓使うのが面倒
- 書き方調べるのが面倒
2.「確定申告書等作成コーナー」で入力する【オススメ】
国税庁がインターネット上に開設している「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして画面の指示に従って入力する方法です。
入力した内容を自動で計算してくれたり、選択肢から選んで入力できたりします。
- かんたん。
- 入力データを保存できる
- e-Taxなら申告書をネット送信できる
- パソコンが必要
- ネット環境が必要
- プリンタが必要(ネット送信しない場合)
3.税理士に依頼する
税金の専門家、税理士へ依頼する方法です。
自分でやらずに誰かに頼むのなら、この方法しかありません。確定申告の代行は、税理士でない人がやってはいけないと法律で決まっているからです。
税理士はお客様から依頼をうけると、状況のヒアリングをおこない、必要書類の指示から作成、税務署への申告までおまかせでやってくれます。
なお、当事務所にご依頼いただいた場合のサービス内容は以下のとおりです。
比較的難易度が高めの申告内容の場合には、お金を払ってでも依頼したほうが良いでしょう。
- とにかく楽
- 計算が正確
- 費用がかかる
確定申告書を提出しよう
確定申告書が出来上がったら、それを税務署へ提出します。せっかく苦労して作っても、ここが抜けてしまうとすべてが水の泡ですからね。
税務署への提出方法は、主に次の3つの方法があります
- 郵送する
- 持参する
- データを送信する【オススメ】
郵送する
確定申告書を印刷して税務署へ郵便する方法です。
このばあい、郵便の消印日付が提出日とみなされます。
郵送で提出する際には、控え用の申告書と返信用封筒、それから切手を同封しておくことをオススメします。税務署が日付の入った受付印を申告書に押して送り返してくれるためです。
- 税務署まで出向かなくていい
- 郵便代がかかる
持参する
確定申告書を印刷して税務署の窓口へ持参する方法です。
窓口係の方に提出用と控え用の申告書を渡すと、控え用に受付印を押して返してくれます。
平日8時から17時以外の時間帯は、基本的に税務署は閉まっています。その場合には税務署の時間外収受箱に投函することでも提出可能です。その際は、郵便と同じく返信用の封筒も一緒に入れておきましょう。
- 郵便代がかからない
- 税務署まで出向かなくてはいけない
(申告時期はメチャ混雑してます)
データを送信する【オススメ】
確定申告書を印刷せず、データの形式で税務署へ送信する方法です。
最初こそ送信作業がとっつきにくかったり、事前準備が必要だったりします。だけどもそれを補ってあまりあるほど便利なのですよ。
毎年申告する方は、絶対やったほうがいいですよ
なお当事務所にご依頼いただいた場合にも、データ送信を行っております。
- 印刷しなくていい
- 郵送しなくていい
- 出向かなくていい
- 税金の戻しが早い
- パソコン、ネット環境が必要
- マイナンバーカード&ICリーダーまたは事前登録が必要
税金を支払おう、または戻してもらおう
さて、ここを乗り越えればあなたの確定申告も終わりです。
確定申告書を作成すると、最終的に次のどちらかに金額が記載されているはずです。
- 「納める税金」
税金を支払わなければならない場合に、その金額が書いてあります。 - 「還付される税金」
税金が戻ってくる場合に、その金額が書いてあります。
以下、それぞれのケースで何をすべきかご案内します。
税金を支払う
確定申告書の「納める税金」欄に金額が書いてある場合には、税金を支払わなければなりません。
支払期限は確定申告書の提出期限と同じで、3月15日(土日の場合には翌月曜日)です。
なお、税金の支払い方法にはいくつか種類があります。
- 窓口納付
- ダイレクト納付
- インターネットバンキング納付
- クレジットカード納付
- コンビニ納付
- 振替納税
税金を戻してもらう
税金を戻してもらう場合には、こちらから特にやることはありません。
申告書を提出してしばらくすると、税務署から振込通知のハガキが届きます。
そこにはお金が戻ってくる金額や、振込先、振込日時などがかいてありますので、実際に振り込まれたことを確認できたらそれで終了です。
まとめ
確定申告のやり方について、4つのステップに分けてご案内しました。
- 必要書類をあつめる
- 確定申告書をつくる
- 確定申告書を提出する
- 税金を支払う(または戻してもらう)
まずは個別の事情にあわせて、「どんな資料が必要か」ということからはじめていきましょう。資料さえ揃ってしまえば、ほとんど終わったようなもんです。
この記事を書いたひと
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税理士・1級FP。個人事業主や中小法人の税金のお悩みを解決したり、会計処理・税務申告の代行をやったりしています。 freeeが超得意で導入支援の実績多数。一般の方向けのやさしい税務解説記事を書けるのが強みです。詳しいプロフィールはこちら。
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