顧問税理士を変更するときの流れ・注意点

税理士の伴 洋太郎(ばん ようたろう) @ban_tax240です。

顧問税理士を変えるときって、なにをすればいいんだろう?

そうお考えの方へ向けた記事です。

当記事では、顧問税理士を変更する際のながれや注意点をまとめました。

読んでいただくと、次のようなことが分かりますよ!

顧問税理士変更のながれと注意点
  1. 前の税理士との契約内容を再確認する
    契約解除条項が定められていないかチェックしましょう
  2. 次に依頼する税理士を決めておく
    顧問税理士の空白期間を極力つくらないようにしましょう
  3. 前の税理士に契約終了の意向を伝える
    率直に「解約したい」と伝えて構いません
  4. 前の税理士に預けている資料・データを返してもらう
    必要な資料・データをご紹介します
  5. 次の税理士に資料・データを引き継ぐ
    早めに引き継ぐほど、スムースに業務を継続できます

前任税理士との契約内容を再確認する

前任税理士との契約を解除する前には、その税理士との契約書の内容を確認しておきましょう

契約書にはたとえば「契約を解除する場合には、3か月前までに申し出ること」などといった、契約解除に関する条項が定められているのが一般的であるためです

後任の税理士に乗り換えるタイミングにも影響しますので、早めに確認しておきましょう。

後任税理士をあらかじめ決めておく

前任税理士との契約を解除する前に、あらかじめ次に依頼する税理士を決めておきましょう

顧問税理士のいない「空白期間」をつくってしまうと、税務署などからの突然の問い合わせに対応できなくなったり、会計処理がストップしたりしてしまうためです。

ピッタリの後任税理士が見つかったとしても、税理士側の事情ですぐにお引き受けだけないケースも考えられます。早めに打診し、内諾を得ておくとよいでしょう。

前任税理士に契約終了の意向を伝える

解約条項について確認し、後任の税理士を決めたら、契約終了の意向を前任税理士を伝えましょう。相手が承知しないことには始まらないですからね。

率直に「解約したい」と伝えてもいいのですが、気が引けるようであれば

知り合い(親戚)が税理士事務所を開業した

などと伝えれば、角が立たないのではないかと思います。

なおタイミングとしては、決算申告が終わった直後が最適かと思われます。

キリがいいところで・・・

と伝えやすいですし、新任の税理士としても年度の途中で引き継ぎを受けるよりは楽なんです。

預けている資料・データを返却してもらう

前任税理士に預けたままになっている資料やデータがありましたら、返却してもらうように伝えましょう。

それらの資料やデータは、新任の税理士にとっても重要な資料になるためです。

例えば次のようなものがあります。

前任税理士から返却してもらう資料・データ
  • 決算書・申告書の控え(少なくとも過去3年分)
  • 総勘定元帳・仕訳日記帳(少なくとも過去3年分)
  • 年末調整関係書類
  • 届出書・申請書の控え
  • 領収書・請求書・レシート類
  • 電子申告に必要なIDとパスワード
  • 会計ソフトの仕訳データ

よくわからなけば、上記のリストをそのまま伝えてしまって構いません。税理士自身も資料の引き継ぎ・引き渡しには慣れていますので、おおむね察してくれるかと思います。

後任税理士と契約し、書類・データを引き継ぐ

前任税理士から預かった書類やデータを、新たに契約した税理士に引き継ぎましょう。後任税理士は、それらを確認してシステムに登録しなければならないためです。

引き継ぐ書類やデータが多ければ多いほど、早ければ早いほど、後任税理士はお客様に充実したサービスを提供することができます。

特に、会計ソフトの仕訳データを引き継いでもらえるかどうかはその後の作業に大きな影響を与えますので、可能な限り引継いでおくことをおススメします。

まとめ

顧問税理士を変更する際のながれや注意点について、税理士自身が解説しました。

顧問税理士変更のながれと注意点
  1. 前の税理士との契約内容を再確認する
    契約解除条項が定められていないかチェックしましょう
  2. 次に依頼する税理士を決めておく
    顧問税理士の空白期間を極力つくらないようにしましょう
  3. 前の税理士に契約終了の意向を伝える
    率直に「解約したい」と伝えて構いません
  4. 前の税理士に預けている資料・データを返してもらう
    必要な資料・データをご紹介します
  5. 次の税理士に資料・データを引き継ぐ
    早めに引き継ぐほど、スムースに業務を継続できます

この記事を書いたひと

伴 洋太郎(ばん ようたろう)
伴 洋太郎(ばん ようたろう)税理士
BANZAI税理士事務所 代表税理士。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。1982年6月21日生まれ。個人事業主、フリーランス、小規模法人の税務が得意で、一般の方向けにやさしい解説記事を書けるのが強み。詳しいプロフィールはこちら。
freee認定アドバイザー3つ星
BANZAl税理士事務所
5.0
Based on 17 reviews
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Mike ShinodaMike Shinoda
05:50 15 Mar 23
2年ほど前からお世話になってます。ホームページ通りの気さくで、誠実なお人柄です。特にシステム導入に強みがあります。会計ソフトFREEの操作スピードは圧巻。速やかに不整合が修正・自動化されます。また、最新のIT技術の導入にも余念がありません。中小企業のDX推進にも力を発揮されるのでは、と思います。私はいつも単発で、かつ突発です。が、快くご対応いただいています。感謝しかありません。個人的には、勉強熱心、ウィットのあるお人柄、チャレンジ精神をリスペクトしています。これからもよろしくお願いします。
すみかわあやのすみかわあやの
05:48 23 Jan 23
ありがとうございました。会計ソフトの入力がうまく行かず、またデータの不整合などがあり、困っていました。手早く直してくださり助かりました。他に不備がないかもご確認頂けたので、これで安心して確定申告ができます。事前にメールなどでやり取りしてくださり、私の負担なく作業頂けて助かりました。ホームページからも良い方だというお人柄がわかり、頼むことに不安はなかったのですが、そうは言っても会計ソフトというお金が絡む大事な事を依頼するので、お会いするまでは緊張しましたが、zoomのビデオ通話でお話して、優しい話しやすい、そして信頼できる方で安心しました。またよろしくお願いいたしますm(_ _)m
Fumi AFumi A
10:10 07 Jan 23
今後の将来性を考えている時に伴先生にお会いしました。個人事務所を設立するか、法人を設立するか悩んでいましたが、メリット、デメリットを的確に教えて頂き今後の方向性を考えるのに大変助かりました。綺麗な事務所で凄くフランクで話しやすい方だったので、最初は何を話そうかと緊張していましたが、直ぐに解れて和気藹々と悩みを解決出来ました。是非、税務関係で悩まれている方がいましたら、私は伴先生をイチオシいたします。
K TK T
09:30 27 Dec 22
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マハロマハロ
07:05 23 Dec 22
記帳の相談をするのに税理士の方を探していて、ネットで探していてホームページを見てアットホームな感じだったので決めさせて頂きました。担当してくださった税理士の方がとても親切に相談に乗って下さって、とても助かりました。また是非お願いしたいと思います。
岡田祐平岡田祐平
10:10 19 Nov 22
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名城真彦名城真彦
04:35 12 Nov 22
今期からBANZAl税理士事務所さんにお世話になっています。税理士さんに顧問をお願いするのは初めてで、他にも何社か税理士さんを検討したのですが、代表の伴さんの誠実な人柄に惹かれてこちらにお願いすることにしました。あとネットに強いところも決め手でした。いつも親身にご対応いただいていまして安心してやりとりができています。ちょっとした質問も気兼ねなくお応えいただいていてとても助かっています。
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