税理士の伴 洋太郎(ばん ようたろう) @ban_tax240です。
通信講座で受講した科目(合格順)
- 財務諸表論
- 簿記論
- 法人税法
- 消費税法
- 国税徴収法
目次
通信講座で5科目合格は少数派か?
TAC名古屋校の合格祝賀会にお呼ばれした際のことです。講師の方との会話中に全科目通信であることに触れたところへ〜、通信ってモチベーション維持するの大変でしょ?よくできたね。
といったお返事を頂いたことを、印象的に覚えています。
通学講座の講師なのでなおさらそう感じられたのでしょうが、世間でもそういった認識が一般的なのでしょうか。
合格者の声でも、通信受講らしき方は少数派な様子です。
祝賀会の会場にも、通信の人はいなかったと思います。
通信講座では受験仲間、同志といった存在ができにくいので、尚更少ないと感じるのかもしれません。
通学のほうが高い学習効果を得られる、という認識がされてるんですかね?世間では。
そんなこと無いんだけどなぁ。
通信講座のネガティブなイメージへの反論
通学のほうが学習効果が高い。合格できないのは通信だから。
そんな認識があるのならば、オール通信野郎としては、これを打ち壊す必要があります。
よく聞く通信講座のマイナスイメージは
- サボりやすい
- 集中できない
- 仲間ができない
- 質問しづらい
通信は受講をサボってしまいがち
通学の場合、毎週決まった曜日の決まった時間に決まった場所で、講義を受ける必要があります。通信ではこれらがなく、受講のスケジュールを強制されません。 外部からの強制力が効かないので、自分で自分をコントロールしなければならないわけです。 通学だろうと通信だろうとサボる人はサボります。 それでも強制力の有無によって、通信は通学以上にサボってしまいがちだという理屈は、合理性こそあります。 しかし、ここで強く言いたい!スケジュールを強制されないからといってサボってしまう人は、通学でも何かと理由をつけてサボるだろ!
受験勉強のモチベーションを維持するために最も必要なこと、それは「とにかく講義に出席する。」ということです。
席につかなければ絶対に、モチベーションの糸は切れます。
- 講義中ウトウトしようと
- 内容が難しくてチンプンカンプンだろうと
- ボケーッと講師を眺めていようと
スタンプ欄が空欄ってことはあるでしょうけどね。通学で受講したことないので、間違っていたらすいません。
それに通学は場所や日時が強制されているからこそ、サボる言い訳を作りやすいんです。
ちょっと業務都合で…とか、ちょっと予定が入っちゃって…とか。
通信はいつでもどこでも受けられるので、サボる言い訳を作りづらいのです。
そういうわけで、むしろ通信のほうがサボりにくいと思っています。
勉強に集中できる環境を作りづらい
主に場所の問題です。 通学の場合は校舎に行きますので、そこで用意された教室で授業を受けたり、自習したりします。一方で通信。どこで勉強するの?自宅で?自宅じゃ集中できないでしょ?みたいな。 私自身は次のような感じでした。- 休日だけTACの自習室を使っていた。(通信生でも校舎の自習室は使えます。)
- 自宅では講義動画の視聴とスキマ時間の理論暗記のみ
- 講義動画は色んな場所で視聴していた(TACの自習室、自宅、図書館など。スマホとイヤホン必須)
- どこにでも理論マスターを携行し、スキマ時間にはすかさず理論暗記をしていた。
- 答練などのアウトプットは高い集中力を要するので、自宅ではやらない。(自習室、図書館)
受験仲間ができない
否定のしようも無く、まさしくそのとおりです。 苦労を分かち合うことができないんです。 同窓会的なものができないんです。寂しい、孤独、いいなぁと思う気持ちがあるのは事実。 でもね、仲間をつくることが合格に近づくことであるかといえば、必ずしもそうではない。むしろ逆効果になることもありえます。 私は休日だけTACの校舎へ行っていました。自習室を使うためです。 校舎には休憩所があるのですが、そこでよく見かけた光景があります。 くっちゃべってるんですよ。通学受験生らしき方たちが集まって。 それが息抜きとして機能していれば良いことなんです。 でもね、見る限りおしゃべりが過ぎるというか、サボってるように見えちゃったんですよね。 尊敬できる仲間が見つけられるのは大変羨ましいことです。 合格にもプラスに働くでしょう。でも逆に、他の受験生に足を引っ張られてしまうこともありえませんか? 通信は黙々と、粛々と、課題に取り組める人にはうってつけでしょう。そもそも寂しがりやさんは試験勉強に向いていないと思います。質問しづらい
通学の場合、授業が終わったら即講師をつかまえて質問できますね。 対面で質問できるというのは大きな利点です。通信だと文章のみの質問になってしまいますので。 でもね、通信講座って、その受験校の人気講師が担当していることが多いんです。なぜ人気であるか、それは教え方が上手いからじゃないですか? 私も文章での質問はよくしましたが、回答に不満を感じたことはありません。 さらに文章で質問すると言うことは、何がどうわからないかを伝える訓練になります。回答も文章なので、どこがどう間違っているかを論理建てて教えてくれます。 さらにさらに、質問と回答が記録として残るというのも気に入ってました。後で見返すことも結構あって、いい勉強になりましたよ。ああ、こういうところでつまずいたんだなあ過去の俺、って。 ただし、勉強に関するお悩み相談みたいなのはしづらいですね通信だと。 ということで、通信のほうが良い回答が得られるからいいんだと思っています。通信講座の受講を検討中の方へ
近くに校舎がないとか、毎週決まった曜日・時間を確保するのが難しいとか、そういった事情がお有りですよね? 通信講座、オススメしますよ! ただしDVD通信、テメーはダメだ。高すぎるんだわ受講料が。 DVD最大の利点は、講義映像がメディアとして手元に残るということです。一方でWeb通信は、本試験が終了すると視聴できなくなります。(それまでは何度でも視聴可能) その違いが価格の差にあらわれていることはわかります。 でもね、本試験日まで視聴できればそれでいいじゃないですか。どうせ受かるんだから。 スマホさえあればどこでも視聴できる。Web通信最高や!DVD通信なんかいらんかったんや!は?通学講座でもWebフォローあるし
そう、いまや大原にもTACにもWebフォローが標準で装備されていて、講義動画の視聴とかWebでの質問とかできるらしいですね。だとすればWeb通信こそ要らん子やん…。 だけどもだけど、教育訓練給付金制度を通学講座で適用している場合、Webフォローでの講義視聴は出席回数としてカウントされませんからね!ご注意あれ。 Web通信なら、視聴の有無で出席がカウントされます。まとめ
税理士試験に通信講座で挑むことについて- サボりやすい?
- 集中できない?
- 受験仲間ができなくて辛い?
- 質問しづらい?
この記事を書いたひと
-
税理士・1級FP。個人事業主や中小法人の税金のお悩みを解決したり、会計処理・税務申告の代行をやったりしています。 freeeが超得意で導入支援の実績多数。一般の方向けのやさしい税務解説記事を書けるのが強みです。詳しいプロフィールはこちら。
記事執筆・監修実績はこちら。
最新記事一覧
- 2024年11月18日-税理士業のことファクタリング業者の比較記事を監修しました
- 2024年10月1日-税理士業のこと不動産の税に関する記事を監修しました
- 2024年8月26日-税理士業のこと税理士の探し方に関する記事を監修しました
- 2024年6月14日-税理士業のこと経理職への転職に関する記事を監修しました