当事務所の経営理念

当事務所の経営理念は

経営をたのしむ人をふやす 

です。

ここでは、理念に込めた想いを赤裸々に綴っています。そしてものすごく長文です。

お暇な方だけ、ご覧になっていただけますとありがたい限りです。

また、これから経営理念を作ろうと思っている方の参考にしていただけましたら幸いです。

経営理念の作り方

当事務所の経営理念は

  1. 現代社会において自分か解決したいと思っている問題は何か
  2. 解決するための方法はどんなか
  3. それを解決したらどうなるか

を考え、それらを踏まえるかたちで作られています。

問題提起

近年、税理士顧問報酬の価格競争が進んでいるのはご存知でしょうか?。薄利多売・価格競争による消耗戦はあらゆる業界で起こっていることですが、税理士業界もまた例外ではありません。

その理由を、私なりに分析してみました。

環境分析

顧客獲得競争が激化している

我が国では新たに事業を起こす方の絶対数が少ないことから、既存顧客の奪い合いが起きている。これが税理士の価格競争を助長する理由の一つであると考えられます。

 

我が国の開業率・廃業率は、2001年から2015年にかけて、開業率は5%前後、廃業率は4%前後と欧米諸国に比べて一貫して非常に低い水準で推移している。他方で、英国やフランスは足下の開業率はともに約13%前後であり、我が国と比べ10ポイント近くも高くなっていることが分かる。

 

一方で、起業に関しての相談相手を見ると、税理士など士業者の割合が低く、「相談相手はいなかった」とする回答が多いことがわかります。

 

このことから、我が国の開業率が低いことについて
既存の税理士が起業家の役に立てなかったからだ
と因果付けることができます。

とすれば、先述の開業率低下に起因する価格競争も、税理士自身が招いた結果であると言えるでしょう。

税理士の価値が低下している

「税理士不要」を謳う帳簿作成・申告ソフトや書籍は随分前から存在していますし、「AI(人工知能)」の発達により、税務申告業務の担い手はコンピュータにとって変わられる、という話題をご覧になった方も多くいるとおもいます。このような環境下で、事業者が税理士の存在に価値を置かなくなっていると考えられます。価値を感じていないのならば、安ければ安いほどいいという選択をするのも当然です。

また税理士の価値低下は、税理士試験の受験者数が減少の一途を辿っていることからも明らかです。自分もこんな職業に就きたい!と思わせるだけの魅力を税理士が発信できていないのです。

 

税理士選択の自由度が増した

「税理士法」という法律が2002年に改正されて、広告規制と報酬規制が撤廃されました。

これにより、税理士は積極的に広告宣伝を行うことが可能になり、また料金についても、事務所ごとの特色を出しやすくなっています。

加えて、インターネットの発展により、事業者が特色のある税理士を自ら探し選ぶことが容易になりました。

すると、自らの価値を伝えることのできない税理士は、価格競争に突入するか、衰退していくか、どちらかの道しか辿れなくなってしまったのだと考えられます。この傾向は、今後一層強まっていくことでしょう。

現環境で、税理士が果たすべき役割

税理士はその立場から、経営者の味方となって、事業のスタートアップやその後の継続において大きく力を発揮すべきです。その能力と知見が税理士にはあります。

それができない税理士は申告代書の機能しか果たせていないわけで、企業経営者・起業家のモチベーションに寄与できていません。資格そのものの持つ権威に寄りかかって、自らその価値を創出することをしていないのです。

そのような税理士が価値を見出され、重宝されることなどありえません。
税理士業界の競争激化を外部環境のせいにする前に、できることがあるはずです。

解決策として当事務所が取り組むこと

顧客にとっての価値を創出すること。
これが当事務所に課せられた使命であると考えています。
では、その使命を実現するためには何をしなければならないでしょうか?

経営について考える時間を作る

経営者や起業家は多くの課題を抱えています。そんな中でも、特に資金繰りや経理、節税についての悩みは、税理士に任せていただければ解決できることです。
これらの悩みから解放された経営者・起業家は、その時間を「経営を考えること」に注ぐことができるはず。

よき相談相手となる

悩みを解決するためには、悩みを相談しやすい相手となることが必要です。
そのためには

  1. 気軽にコミュニケーションをとれる環境を整えること。
  2. 私が何を考え、どういう人間であるかオープンにすること。

が求められます。

常に知識の向上を図る

相談を解決するためには、税理士としての能力向上が欠かせません。
そのためには、常に知識の向上をはかり、顧客に提供する必要があります。
これは何も税務や会計に限ったことではなく、経営者や起業家にとって価値のある知識全般を対象としています。

解決するとどうなるか

税務代理の枠を超えた価値を提供できる

税務代理は税理士の独占業務(税理士以外の者がやってはいけない業務)ではありますが、これだけやっていたのでは価格競争の世界から抜け出せません。経営者・起業家とともに経営を考えることは、過去の数字を書類にまとめる仕事よりずっとクリエイティブで価値の高い活動です。

経営者・起業家のモチベーション向上に寄与できる

経営を考えることに割く時間が増えること、よき相談相手を得られることは、経営者や起業家にとってモチベーションの向上に繋がります。これがひいては我が国の開業率向上や廃業率低下に繋がるものと信じています。

高付加価値業務に携わることで、やりがいを感じられる

記帳代行や申告書の作成は、過去の数字を資料にまとめているにすぎません。確かに必要で大事なことではありますが、ともすると業務に従事する人はキーパンチャーになりかねません。
税理士という職業の魅力を伝えるためには、より創造的でやりがいのある業務に携わる必要があります。

感謝していただける

顧客にとっての価値を考え、それを提供していれば、自ずと感謝いただけるようになるはずです。
そして、もっともっと価値を提供したいと思えるようになるのです。

税理士の地位向上をはかれる

低下している税理士の価値を今一度向上させることは、税理士である私個人の価値を高めることでもあります。
どうせ人生を生き抜くならば、価値の高い人生をおくりたいものです。

自分がもっとも叶えたいことは

ここまで考えて、自分が一番叶えたいことは

  • 私自身が税理士という職業を楽しむこと そして
  • 経営者が経営を楽しむための手助けをすること

であると感じました。

リスクを取ってお金を稼ぐということは、決して楽ではありません。

それでも、「楽ではない」と「楽しい」は共存させることができます。

経営理念:経営をたのしむ人をふやす

まずは、自分自身がそれを実践してみせることです。

税理士として独立開業するということは、自分自身が経営者として、経営を楽しめなければなりません。

 

「経営をたのしむ人」の第1号はわたしです。

 

そして、私と関わる方が経営を楽しく感じられるようになったなら、なんとうれしいことでしょう。

そんな方がひとり、またひとりと増えていったなら、そのときこそ私が税理士として価値を発揮できたといえます。

 

そこでわたしは経営理念を、存在意義を、果たしたい使命を、提供したい価値を、普遍的な価値観を

経営をたのしむ人をふやす

に決めました。

まとめ

当事務所の経営理念と、そこに込めた想いをお話ししました。

 

こんなこと世間に公開していいのかな、と躊躇するような内容もありましたが
「自分が何を考え、どういう人間であるか知ってただく」
これが優先されるべきであると考え、思いのたけを率直に綴っています。

そして、私自身が税理士事務所を興す起業家である、という現実を再認識できたことは
起業家・経営者を支えるべき役割に立つ者として、とっても貴重な経験となりました。

経営理念とは、経営の拠り所とすべきものです。
私は誓いました。苦しいことがあったとき、悲しいことがあったとき
必ずこのページを読み返して、わらって過ごそうと。

ご覧いただきまして、誠にありがとうございました。